渋谷センター街の横丁型飲食施設「渋谷肉横丁」(東京都渋谷区)は2026年正月の新習慣として、「新年最初の食事を肉料理にする」試み「肉はじめ」を打ち出しました。年末提案の「年越し肉」に続く位置付けで、年末年始を“肉で締めて肉で始める”流れにする狙いです。

背景には正月の過ごし方の変化があります。インテージが2025年11月19〜25日に全国15〜79歳の男女5,000人を対象に行った調査では、年末年始の予定が「予定なし」は60.2%でした。帰省をしない人が一定数いる中、同施設は正月三が日も営業し、都内で年越し・年始を過ごす人の受け皿になるとしています。渋谷区が渋谷駅前の年末カウントダウンイベントを5年連続で中止(2025年12月3日発表)する一方、大晦日から元旦にかけて渋谷に人が集まる状況は続くと見ます。

渋谷肉横丁は渋谷駅から徒歩約3分、ちとせ会館2・3階に立地します。焼肉、肉寿司、ステーキなど肉料理店が集まり、店を行き来できる「横丁スタイル」が特徴で、ハラール認証の和牛焼肉店もあるといいます。運営側によると2025年12月31日は時間帯によって来店客の約7割が訪日外国人となった場面もあり、多様な食習慣への対応も含めた集客を進めます。今後は、年末年始の需要動向や訪日客数の変化を踏まえ、継続的な定番化が焦点になりそうです。

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